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IMY知財ニュース(2022年3月) 商標制度の今昔

今年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は、今から約840年前の遠い昔の話です。
この頃は当然、特許制度や商標制度はありません。
今回は、『商標制度の今昔』についてお話したいと思います。

 

日本の商標制度の始まりは、明治17年(1884年)に制定された「商標条例」であり、以後、数次の改正が行われ、昭和34年(1959年)の全部改正により現行商標法となりました。
我が国の商標第1号は、明治18年、京都府の平井祐喜による膏薬丸薬の商標だそうです。

商標法では、出願人が指定した商品・役務に対して商標権が与えられますが、商品・役務の表示(名称)や分類(区分)は、取引の実情等に応じて、毎年のように大なり小なり変更されます。

 

さて、令和4年は、どのような変更があったでしょうか。
特許庁の『類似商品・役務審査基準〔国際分類第11-2022版対応〕』のページを確認すると、今回も、区分移行、表示変更、削除などが行われていることが分かります。
https://www.jpo.go.jp/system/laws/rule/guideline/trademark/ruiji_kijun/document/ruiji_kijun11-2022/henkouten_ichiran.pdf

「類似商品・役務審査基準」の変更内容を見ると、時代の変化を伺い知ることができるので、興味深いです。今回の変更点の中で特に興味深かったものを以下に記載します。

 

◆「衛生マスク」の区分移行(第5類→第10類)
日本では元々5類(医療用薬剤などを含む区分)に「衛生マスク」を採択していましたが、国際的な会合(ニース会合)において今回初めて「衛生マスク」が国際分類表に追加され、10類(外科用、内科用、歯科用及び獣医科用の機器などを含む区分)に分類されることが決定したため、5類からの区分移行となったようです。

昨今のコロナウィルスの影響で、「衛生マスク」の重要性が認識された証拠ですね。

 

◆役務名に含まれる「異性」の表示変更(第45類)
「結婚又は交際を希望する者への異性の紹介」→「結婚又は交際を希望する者へのパートナーの紹介

今般のジェンダーレス化が反映された表示変更です。

このように、時代に即した表示変更が行われている一方で、「ズボンつり」(サスペンダーのこと)など、まだまだ古い表示も残っていて、それもまた面白いです。

 

余談ですが、たとえば「マスク」に使用する商標を取りたい!という場合、医療関係の「衛生マスク」か被服関係の「フェイスマスク」かによって、区分が異なるため、商標登録出願の際には、用途や材料の違いについても留意しなくてはいけないですね。

(A.S記)

2022年3月9日 | カテゴリー: 中小企業向け情報

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