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IMY知財ニュース(2021年4月) コロナワクチンと用途発明

4月から一般の方でも新型コロナウイルスのワクチン接種が始まるようですね。

今回は、そんなコロナワクチンと用途発明に関するお話をしたいと思います。

現在、日本で承認された・またはされる予定のワクチンに、米国ファイザー社のものと、英国アストラゼネカ社製のものとがあります。
これらのワクチンには、どのような違いがあるのでしょうか。

ファイザー社のものは、コロナウイルスのトゲの特徴を形成する遺伝物質(mRNA)を、体内の細胞に取り込ませる方式で、新しいタイプのワクチンです。
遺伝物質をもとにして、体内でコロナウイルスのトゲをもつタンパク質がつくられ、これに反応した免疫細胞から抗体がつくられます。

出典:朝日新聞社「なぜマイナス75度必要?振動NG?コロナワクチン」より

アストラゼネカ社のものは、風邪ウイルスにコロナウイルスの遺伝子を組み込んだものを体内に投与する方式で、 ウイルスベクタータイプのワクチンです。
コロナウイルスのトゲを発現する弱毒化されたウイルスを取り込むことで、これに反応した免疫細胞から抗体がつくられます。

出典:朝日新聞社「コロナワクチンの治験中断、日本に影響?危うい開発競争」より

この他にも様々なワクチンが開発中のようですので、早く世界中に行き渡って、このまま収束していくことを願っています。

今回のワクチンはいずれも新規な「新型コロナウイルス感染症のワクチン」ですので、特許を取得しようと思えばできます。
では、たとえば新型コロナウイルス感染症の治療薬として以前話題になっていた、従来から存在する治療薬(アビガン(インフルエンザ治療薬)やレムデシビル(エボラ出血熱治療薬))はどうでしょうか。

このような従来からあるものであっても、「新型コロナウイルス感染症の治療薬」という用途が新規である場合は特許を取得できる場合があります。これを用途発明といいます。

用途発明とは、「公知の物質」の「新規な用途」を特定した発明です。

たとえば、「殺虫剤の用途で使用する化合物A」が、除草剤としても使用できることを発見したとします。
この場合、「殺虫剤として使用する化合物A」も「除草剤として使用する化合物A」も、構成要素は同じ化合物Aであるにもかかわらず、用途が新規であるため特許権を取得することができます。

ただし、用途発明の注意点としては、製品のパッケージや広告でその機能を謳えるものであることが必要です。
また、同じ用途のものにしか権利行使できないことにも注意が必要です。

弊所でも、様々な観点からの権利化をお手伝いさせていただきますので、お気軽にご相談ください。

(Y.S記)

2021年4月8日 | カテゴリー: 中小企業向け情報

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