TOPICS
TOPICS > 中小企業向け情報 > 記事詳細
IMY知財ニュース(2020年12月) 著作権法改正

今回は、今年度施行される著作権法改正の中でもメインとなる、2つの法改正の概要について、簡単にご紹介します。

 

①海賊版漫画サイトへ誘導するサイト(リーチサイト)の厳罰化(令和2年10月1日に施行済)
インターネット上には、著作権が適切に守られていない、悪意のあるホームページが点在しています。
特に近年では、海賊版漫画サイトによる被害が深刻化しており、今回著作権法が改正されました。

海賊版サイトは従来から違法でしたが、今回は、海賊版サイトへ誘導するサイト(いわゆるリーチサイト)も民事措置・刑事罰を適用できるよう改正されました。

出典:著作権法及びプログラムの著作物に係る登録の特例に関する法律の一部を改正する法律より

 

②侵害コンテンツのダウンロード・スクリーンショットの違法化(令和3年1月1日より施行)
また、漫画・小説・写真集・論文などを違法アップロード(以下、「侵害コンテンツ」と言います)したホームページ等から、侵害コンテンツであると知りながらダウンロード・スクリーンショット(いわゆる「スクショ」)をする行為は、私的な利用であっても基本的には違法(著119条3項2号違反)となるよう改正されました。
なお、違法な音楽・映像を私的にダウンロードする行為は、従来から違法(著119条3項1号違反)となっています。

これは、海賊版サイトのアップロード者がたとえば海外にいるため特定できない等の理由で、アップロード者を摘発することが困難な状況において、侵害コンテンツを保護するために制定されたものです。
たとえば、下記のような事例が侵害行為となります。

◇侵害事例(違法となる)
・SNSで侵害コンテンツ(高画質)をダウンロード・スクショ
・漫画1話のうち半分程度をダウンロード・スクショ

また、今回の規定には、情報収集を萎縮させないための例外規定があります。
例外規定とは下記のような場合です。

◇例外規定(違法でない)
①スクショの中に画像の粗い侵害コンテンツが写り込んでいる(SNSのアイコンなど)
漫画1話のうち数コマのみをダウンロード
③パロディ・二次創作のダウンロード
④気になる記事をウェブクリッピングした
⑤著作者の利益を不当に害しないと認められる特別な事情がある場合*注
*注 について文化審議会著作権分科会報告書によれば、具体的には、下記の事例です。
・詐欺を行うためのマニュアル(著作物)が詐欺告発サイトに無断掲載(違法アップロード)されている場合に、自分または家族を守る目的でダウンロードすること。
・無料で読める論文(著作物)が他の研究者のウェブサイトに批判とともに無断転載(違法アップロード)されている場合に、批判記事も含め保存すること。
・有名人がおすすめするイベントのポスター(著作物)をSNS投稿(違法アップロード)した場合に、当該SNS投稿を保存すること。

正規ルートのコンテンツを利用することは権利者の利益につながりますので、正しい情報収集を心がけたいですね。

 

◇下記のサイトでは「STOP!海賊版」の啓発漫画を読むことができます。ご興味のある方は読んでみてください。

一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA)ホームページ

◇今回の改正の概要は、下記の文化庁ホームページをご覧ください。

「著作権法改正について」文化庁ホームページ

◇著作権のことをもっと知りたい方は、下記のホームページを覗いてみてください。

みんなのための著作権教室ホームページ

(Y.N.記)

2020年12月11日 | カテゴリー: 中小企業向け情報

事務所概要
弁理士紹介
アクセス
求人情報

特許業務法人

アイミー国際特許事務所

〒542-0082
大阪市中央区島之内1丁目21番19号
オリエンタル堺筋ビル6階
電話: 06-6120-5210
FAX: 06-6120-5211
E-mail: info@imypatent.jp